
株価が大変みたいだけど、コロナウィルスなのかしら?

どーも。はたなか @hatanakaです。
3月9日からはじまった金融市場の大暴落は歴史的な1週間となりました。
ただ、これは新型コロナウィルスだけではありません。
そして少し蚊帳の外状態であったビットコインも13日についに大暴落、一時は価格が50%も落ちました。
世界的に金融市場がパニックとなったこの3月9日〜3月13日。
いったい何があったのでしょうか。
今回は少し時系列で振り返ってみたいと思いますので是非頭の整理にお役立ていただけたら幸いです^^
✅ 直近2週間の動き
3月9日〜 の週の前に直近も大きな動きとなっていますので少し整理します。
2月24日の週から株、為替市場は暴落をはじめました。
これは新型コロナウィルスが想像以上に世界に影響を与えるという内容も含めて心理的な要因もありますが、投資家が株を” 米国債購入 ” へリスクを逃す動きが見られました。
これにより少しバブル状態だった株価が暴落をしたのが24日〜の週です。
戻してもすぐ売られる展開が続きました。
2月28日 FRBパウエル議長が金利引き下げを示唆
株価の暴落を防ぐ目的があってか28日の日本時間深夜にパウエル議長が金利引き下げを示唆しました。
これにより、翌週3月2日〜 の週は週半ばまでは比較的穏やかな週となりました。
金利引き下げで起こった暴落
3月3日(日本時間深夜)臨時FOMCで0.5ポイントの緊急利下げを決定しました。
今回のポイントはこちら
・リーマンショック直後の2008年10月以来、約11年半ぶり
・0.25%引き下げではなく0.5%の引き下げ
しかしこれらの緊急の内容でもマーケットは織り込み済みと判断し下落がさらに加速しました。
織り込み済みとは「想定している内容」であれば期待感がなく好感されないということです。
トランプ大統領も減税示唆などでなんとか食い止めようとしましたが続落で終了した週となりました。
✅ 新型コロナウィルスから原油安も加わりパニックへ
ここからがいよいよ本番といっていい感じの動き、暴落、暴騰、市場初づくしの週となります。
新型コロナウィルスは原因の1つではありますが、国債に資金が動いたことやさらなる争いが出てきまし。
原油安争い
新型コロナウィルスにより原油価格も暴落していました。
そこでOPEC(石油輸出国機構)と非OPECが3月6日に会合を行いました。
会合の内容としましては「原油価格の下支え」として減量をはかろうという内容でした。
しかし、非加盟国のロシアが減産強化に合意しませんでした。
・非加盟国ロシア ⇒ 石油市場でシェア低下を恐れ反対
決裂となりました。
サウジアラビアの逆ギレ
ここからが3月9日の大暴落のポイントとなるのですが、今回の件で減産を提案していたサウジアラビアがロシアの反対によりそれならばといわんばかりに増産を決定しました。
サウジアラビアにとっては一気に増産して価格を落としてシェアを奪おうという感じでしょうか。
そうなってくると大手ではない国は厳しい状況に立たされます。
増産して価格が落ちると採算割れを余儀なくされるからです。
この新型コロナウィルスが大変な時期にまさかのサウジアラビアによる仕かけ、原油シェア争いが勃発したということで市場はさらなる不安心理となりパニック売りが加速しました。
✅ 3月9日史上初のサーキットブレイカー発動、フラッシュクラッシュ
これで3月9日の東京市場は一気に円高が加速しました。
105円台だったドル円が101円ミドルまでの暴落が1日で起こりました。
フラッシュクラッシュで取引所停止
ドル円の105円台〜101円ミドルは東京市場からNY市場にかけてですが、驚異的な下落は東京市場で起こった1時間です。
東京市場オープン前から下落を始めていましたが、一気に値がとんだのが10時です。
楽天証券で10分間取引できず、株式やFXなど
楽天証券で9日、取り扱うすべての商品を取引できない不具合が発生した。午前10時50分から同11時までの10分間、株式や外国為替証拠金(FX)取引、投資信託などの金融商品が取引できなくなった。
日経新聞デジタル版より
クロス円が大暴落(円買い)
ドル円は比較的値幅が狭いですがポンド円やその他のクロス円でいえばもっと大きな値幅の下落となりました。
利益を一気にあげた人もいれば大きく損失を出した人もいるのではないでしょうか。
NY市場で起きたサーキットブレイカー
フラッシュクラッシュは2019年1月3日に起こっていますし過去にも何度も起こっていますので体験した方も多いかもしれませんが、サーキットブレイカーは史上初です。
サーキットブレーカー制度(ウィキペディア(Wikipedia)より)
サーキットブレーカー制度(サーキットブレーカーせいど、英: Circuit Breaker)とは、株式市場や先物取引において価格が一定以上の変動を起こした場合に、強制的に取引を停止させるなどの措置を行う制度である。
強制的に頭を冷やす仕組みかな?と考えています。
最近ではAIなどのアルゴリズムも入っているので下落がはじまると歯止めが効かない感じです。
これで15分間の取引停止となりました。
NY市場オープン後は急落、円高も再会
ただNY市場の取引が再開すると株価は暴落、ドル円も一気に円高に触れる場面が見られました。
✅ 歯止めが効かない下落
大体これほどの暴落が起これば流石に「そろそろ大丈夫かな」といった買い戻す場面が見られても不思議ではないですが、今回は戻しても叩かれる場面が多く各国の材料が出ても束の間の上昇でした。
日経平均は?日銀がETF買い
米株が下がると日経平均もつられて下がります。
金利引き下げは行っていない(行えない?)中で日本では日銀がETF買いを行いなんとか株価を買い支えようとしていました。
これには理由があります。
日銀損益分岐点19500円
参院財政金融委員会で国民民主党の大塚耕平氏の質問に対して日銀黒田総裁はこう答えました。
黒田日銀総裁、ETFの損益分岐点「1万9500円程度」(日経新聞電子版)
日銀の黒田東彦総裁は10日の参院財政金融委員会で、日銀が保有する株価指数連動型上場投資信託(ETF)の時価が簿価を下回る損益分岐点について「2019年9月末の保有状況を前提にすると、日経平均株価が1万9000円程度」と述べた。
現在3月14日時点での日経平均は18199円ですので含み損を抱えているという状態です。
BOE(英中銀)も緊急利下げ
FRBだけでなく、イギリスの中央銀行も0.5%の緊急利下げを11日に発表しました。
ECB(欧州中銀行)は12日に金利は据え置き追加の金融緩和策を発表した。
ビットコイン50%の暴落、90万円台から44万円へ
株、為替が暴落し、世界中で金融政策が打ち出されている中で比較的静かな?
他が気になりすぎて、気づかないくらいの下落を見せていたいたビットコインがいよいよ大暴落劇を見せました。
13日に一気に急落しましたが、ビットコインも3月9日の90万円台から静かに下落をしていますね。
静かというのは語弊があるかもしれませんが、仮想通貨のチャートにしては迫力がなかったので見落としがちでしたが存在感を見せた暴落でした。
結局このようなときは、金も含めて全ての金融商品が暴落し現金化される流れですので覚えておきたいところですね。
✅ 週末のトランプ砲で今度は爆上げ
さてここで黙っていないのが米国のトランプ大統領ですね。
最後にどでかい花火を打ち上げて、暴落から暴騰で週を締め括りました。
12日のトランプ大統領声明文は失望売り
その前に12日ですが、実はサーキットブレイカーが3日ぶりに発動しています。
ということはまたまた下げてます。
この下げにも理由があります。
これで12日も大きく下げました。
最後に出たトランプ砲!
さて日本時間では14日になる4時にトランプ砲が飛び出しました。
大暴落からはじまった市場が大暴騰に変化です。
何がなんだかわからないマーケットですね。笑
米国国家非常事態宣言
トランプ砲の中身は「米国国家非常事態宣言」
詳細は以下の通りです。
・連邦政府はコロナ対策に追加で資金を拠出することが可能
・ウイルス対応として最大500億ドルの利用が可能
学生ローン免除など具体的な策はうれしいですね。
これを受け、免除になったお金で株を買おうなんてジョークも出ているようです。
いかがでしたか。
ざっと僕のわかっている範囲で書いたので書き漏れはありそうですが、参考になれば幸いです。
そして最後は上げて終わっているとはいえまだまだ余談が許されない状況であるのは確かです。
目まぐるしい状況が続きますが、情報に溺れすぎないように乗り越えましょー!
本日は以上です。
最後までご覧頂きありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
はたなか
*投資で必ず儲かると言う類は存在しません。十分な情報精査を行い、自己責任で行ってください。