どーも。はたなか @hatanakaです。
新型コロナウィルスを発端に始まった、3月のコロナショック。
株価は、連日サーキットブレイカーが発動され、為替も乱高下。
4月には、WTI原油先物がマイナスを記録するなど、悲劇の始まりか?に見られました。
しかし、その後株価は反発し、7月11日時点でナスダック総合指数は、全戻しどころかさらに最高値を記録。
楽観視ムードが広がっていますが、果たしてそうでしょうか。
新型コロナウィルスの感染は、広がる一方で経済も最悪期を脱したとはいえ、希望的観測のように見受けられます。
今回は、過去の大恐慌を例に、現役大物投資家、ウォーレンバフェット・ジムロジャーズの考えを紹介します。
✅ 世界恐慌の株価暴落第二波は、遅れてやってくる
世界恐慌を経験した人などいるでしょうか。1929年10月の出来事です。
教科書に載っているのを見て、歴史で学んだ程度ではないでしょうか。しかし、世界三大投資家の一人であるウォーレンバフェット氏は、そんな世界恐慌最中の1930年8月に生まれています。現在89歳。ですので、彼を含む家族や兄弟はこの大恐慌の最中を乗り越えたということになります。世界恐慌は、1929年10月のニューヨーク株式市場の暴落が発端です。ウォール街暴落ともいわれています。1ヶ月ほど暴落は続きましたが、その後9ヶ月半かけて20%以上の回復を見せました。いつもの金融ショックと楽観視しだす人も多かったのではないでしょうか。しかし、悲劇はウォーレンバフェット誕生後に始まります。1930年秋から、2年間かけて大暴落が始まります。
✅ コロナショック後の回復中
2020年3月は、大暴落となりました。しかし現在7月では回復を見せています。各国の金融政策や経済見通しの期待感からの買いもあるでしょう。ただ、世界恐慌の状況と同じであれば、まだこれはほんの序章であるということを、歴史は教えてくれています。これについてウォーレンバフェット氏は、こう述べています。
株式市場、世界情勢にたいして強い不安を抱いているということです。3月以降の株価の上昇に関しても懐疑的に捉えているようです。これらを踏まえ、世界恐慌と寄せて考えると、9ヶ月半まで楽観視ムードであれば、3月から数えると年末、年始付近が気になるところです。一致するのが、夏枯れ相場後、年末にかけて株式市場は上昇をしやすいです。さらには、今年は米国大統領選で株価が底堅い動きも考えられます。しかし、世界経済はどうでしょう?業種によっては、90%以上の売り上げ減、失業者も日々増えています。新型コロナウィルスは、おさまるどころか拡大中。ロックダウンすら考えられます。株価にたいしては、押し上げ、一時的な高値更新があったとしても、さすがに実体経済との乖離は要注意です。
✅ 世界恐慌後と酷似、ポピュリストの増加
世界恐慌と似ているのは、株価だけではありません。世界のリーダーの流れです。ポピュリストと呼ばれる、協調的より「対立的」、包括的より「排他的」といった考えのリーダーが政治権力を握る流れが出ています。これは何を意味するのか?自国ファーストが増加し、ここでの争いも生まれるということです。ジムロジャーズがこのようなことを懸念しています。
世界恐慌後、株価の回復まで20年かかりました。その間に第二次世界大戦が勃発。皮肉なことに、戦争や戦争後は需要が生まれ経済を好転させます。そして戦争は形を変え、既にサイバー空間などでは始まっているともいわれています。この辺は、頭の片隅に入れておきたいところです。
✅ 投資家は、どう備えるべきか
ショック的要因では、売りが売りを呼びます。ですので、売り目線を日頃から鍛えておくというのも資産を残す、増やすという意味では必要です。しかし、リスクは当然あります。予期せぬ資金の乱高下や為替でいえばフラッシュクラッシュなどで、証拠金が一瞬にして吹っ飛んでしまうリスクも理解しておくべきでしょう。
リスク回避の考え方
・暴落を想定し、仮に起こったらしっかりと引きつけて買い場を待つ
この辺りでしょうか。もちろん、世界を代表する投資家の考え方であっても、全てがその通りに行くとは限りません。もしかしたら、このまま株価は上昇の一途を辿り入るチャンスを失うなんていうこともあります。大切なのは、” いくつか、パターンをイメージしておく” ことです。一つの考え方に固執しすぎずに、パターンが来た時に、俊敏に動けるイメージ作りが日頃から問われます。
本日は以上です。
最後までご覧頂きありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
はたなか
*投資で必ず儲かると言う類は存在しません。十分な情報精査を行い、自己責任で行ってください。
・ウィルスが、今後6カ月、1年で何をするかについて確信を持てない