
量的緩和って最近よく聞きますがどうなるのですか?

どーも。はたなか @hatanakaです。
量的緩和とは、当座預金残高数を増やすことをいいます。
簡単にいえば、金融市場に大量に資金を供給することです。
現在アメリカが量的緩和を無制限で行うと発表し株価が一気に急騰しています。
量的緩和を行うとどうなるか?現在、そして未来について考えてみたいと思います
✅ 異例の量的緩和を繰り返す世界
新型コロナウィルスで世界中がパニックになっています。
世界の3分の1の人口が外出制限をかけられているとか。
異例の事態に対して株価は連日大暴落。
金利の引き下げでは事態は収まらず量的緩和が行われています。
米国FEB量的緩和無制限
ここにきてマーケットに効果があったのが米RRBのとった政策。
こちらのニュースをご覧ください。
米FRB 量的緩和を制限なく実施 方針決定:NHK NEWS WEBより
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は臨時の会合を開き、国債などを買い入れて市場に大量の資金を供給する量的緩和策を制限なく行う方針を決めました。新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場が動揺する中、企業の活動などに深刻な影響が広がらないよう、やつぎばやに異例の金融政策を打ち出しています。
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*削除されている場合があります。
異例の措置です。
無制限で資金を供給しつづけることへの期待感でどうなるか?
NYダウ過去最大幅の値上がり
3月24日のニューヨーク株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大に対応する巨額の経済対策が近くアメリカ議会で成立するとの見方から株価は上がり過去最大幅となりました。
3月は過去最大幅の値下がりも見せており、歴史的におかしな株式市場となっていることは間違いありません。
期待感からの買いは続くのか
最大の懸念点はこれです。
(期待で買われ、事実で売られる)
現在マーケットは先のことは考えずに量的緩和がすげーぞってことで期待で買われ、買いを誘発しているように見えます。
売りのストップも巻き込んでいるイメージです。
ただこの買いはこの先の経済の数字が出たらどうなるのか?が疑問です。当然悪い数字が並ぶでしょうし。
無制限に資金を供給し続けることで買い支えは出ますが、投資としてどう考えるかですね。
✅ アベノミクスの異次元緩和はどうだったか
記憶に新しいのが我が国日本の異次元量的緩和、アベノミクス。
そもそもあれはどういう意図ではじめて現在どうなっているのでしょうか。
ここについて振り返ってみます。
2012年第二次安倍政権誕生
2012年第二次安倍政権が誕生しそこでアベノミクスが導入。
アベノミクスでは、異次元量的緩和を行ってきました。
日銀の量的緩和とは、日銀がマネタリーベースを増やすことなのですがその数字が300兆円を超えています。
アベノミクスは壮大な実験だったといえるでしょう。
量的緩和を行うことでゆるやかなインフレを起こそうという狙いでした。それが2%。
物やサービスが受けられやすくなり景気が良くなります。
ただハイパーインフレといって行きすぎたインフレは紙幣の価値が下り物価が上がるので危険です。
途中あることをするまで景気は回復していた
アベノミクスは実は景気は回復基調にありました。
ただ消費増税を2014年にしてしまったのです。
増税は行きすぎた経済に対しての調整としては効果的ですがデフレ脱却をしていない中での増税はGDPをみての判断ということでしたが、一気に景気を冷え込ませることとなりました。
金融政策(異次元緩和)で盛り上がりつつあった中での増税は日本経済に水を刺す形となりました。
アベノミクスで儲かったのは海外投資家
アベノミクスといえば株価の上昇や円安ですが、日経平均の6割は海外の投資家が買っていると言われています。
ですので大きな利益を上げているのは海外投資家ともいえます。
✅ ハイパーインフレは起こるのか
量的緩和とセットになって出てくるのがハイパーインフレ。
米国の無制限の量的緩和を見てると不安になりますがこれってそもそも起こるのかを考えてみました。
調整が必要、今回のツケは回ってくる覚悟も
資金供給をし財政出動をガンガンしたとします。当然現在は必要なことです。
一時的に株価の支え、ヘリコプターマネーといって景気刺激策を行い国民に紙幣が配られます。
行きすぎた財政出動ほツケはどこかで回ってきそうです。
そして量的緩和となるとハイパーインフレを懸念され出しますが、そもそもハイパーインフレとはどういう状況か?をご存知ででしょうか。
ハイパーインフレとはどういう状況
ハイパーインフレーションとは例えばコーラを買いたいとします。
普通お札だったら1枚くらいですよね。1ドルとか。
ただハイパーインフレの国では物価が上がっているのでコーラを買うのにお札を山のように積まないと購入できないのです。
このようにハイパーインフレってのは言葉ではよく聞きますが、実際理解すると物凄くかけ離れたことだということが理解できます。
こちらをご覧ください。
ハイパーインフレとは:Wikipediaより
アメリカ合衆国の経済学者、フィリップ・ケーガン(Phillip Cagan)により「インフレーション率が毎月50%を超えること」と定義されている。
毎月のインフレ率50%が継続すると、一年後には物価が129.75倍に上昇することになる。すなわち、インフレ率12875%である。続きはこちら
さてデフレの日本のインフレ目標率は何%でしたっけ?
2%、しかもその数字到達していないので毎月50%を気にする必要があるか?ということです。
ここから日本の場合はハイパーインフレを心配する前にデフレ脱却を心配した方がいいということです。
米国の無制限量的緩和でハイパーインフレは起こらない
個人的には先進国でのハイパーインフレは起こらない(起こりにくい)と考えています。
もちろん紙幣の価値が下がることはあるでしょうが、極端なハイパーインフレは違うかなと考えます。
✅ 今後起こりそうな状況
現在世界中で異例のことが起こっています。
新型コロナウィルスという猛威に対しての対策ですね。
これが今後どう転んでいくか?を少し考えてみました。
経済は停滞
現時点でも起こっていますが経済が衰退して行きます。
そんな中で量的緩和や経済刺激策は重要です。
ただお金ではない、物が手に入りにくい状況が出るのではないか?と懸念しています。
中国では新型コロナウィルスが流行した際に白菜の価格が1個1000円、しかも大きさは4分の1だったようです。
これではいくらお金を持っていても生活が困難になるということです。
量的緩和はあくまでも緊急的な措置

量的緩和でガンガンマネタリーベースを増やせばいいじゃん!
って発想が出てくるでしょうが、いくらマネータリーベースを増やしても物やサービスが買われる仕組みにならないと意味がありません。
そのためには今後どうするか?
これは世界中でいえることですがまずは目先に起こる不況に備えることです。
景気は量的緩和だけでは良くなりません。下支えはされるでしょうが。
収益が下がると最低限の生活になります、最低限の生活を人々がすると儲けが減り収益が下がるという悪循環が起こります。
現在どういう状況なのか?を理解して日々生活を起こることが重要です。
本日は以上です。
最後までご覧頂きありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
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はたなか
*投資で必ず儲かると言う類は存在しません。十分な情報精査を行い、自己責任で行ってください。